Metropoli / イデア6

“イタリアのブラウン=ローチ・クインテット” と評され、戦後のイタリアン・ジャズ発展の原動力となった名コンボ、ジャンニ・バッソ=オスカル・ヴァルダンブリーニ楽団。そのオリジナル・メンバーであるバッソ(ts)とディノ・ピアナ(tb)、そして同じく60年代から活動を続けるヴェテラン、グイド・ピストゥッチ(tp)の3人をフロントに迎え、アンドレア・ポッザ(p)、ルチアーノ・ミラネーゼ(b)、ステファノ・バグノーリ(ds)という中堅プレイヤーがバックを固めた超世代ユニット、イデア6による新録音盤。イタリアが生んだ最も優れたモーダル・ジャズの一つである「Metropoli」の再演をはじめ、イタリアン・ジャズの歴史が残した数々の名曲を織り交ぜて綴られるこの一枚は陰影に富み、独特のノスタルジアをたたえる叙事詩のような薫り高い傑作である。

帯より